エキスパートに聞くこれがリアルの沖縄移住だ!沖縄暮らしのAtoZ

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生活期間を考えましょう

【Q】観光の延長でしばらく暮らしてみたいのですが

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ロングステイなら田舎暮らしがいいかも、自然環境のよさが実感できます

A ロングステイなら一年くらいがおすすめです。
ロングステイとは、あくまで仕事はせずに、観光の延長として長期滞在するものと定義しておきます。この場合、所持金の額によって期間も決まってきますが、短くて半年、長くて一年というのが目安でしょう。半年なら夏場を中心とした観光シーズンをめいいっぱい楽しむのがベスト。一年なら沖縄生活のワンサイクルをひととおり体験する感じになります。

いずれにしても、観光地めぐりなどはすぐに終わってしまうので、文化に触れるとか、徹底的に自然と交わるとか、ウチナーンチュ(沖縄の人)と恋をするとか、目的があったほうが有意義です。無目的に安宿でダラダラ過ごしても意味がありません。あるいは本当にとどまらず、離島に足を延ばして島の日常を体験するのもいいでしょう。島をいくつか訪れてみると、沖縄もひとつではなく、さまざまな顔を持つことが実感できると思います。

生活費は月12~13万円あれば普通に暮らせるので、予算は半年なら80万円、一年なら150万円ぐらいあればなんとかなります。

【Q】移住してもいずれは本土に戻りたいのですが

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働くなら利便性も大事。北谷町は本当中部や那覇も通勤圏内なのにリゾート感も楽しめるので住むのにおすすめ

A 三年を目安にしてください。
移住とは、沖縄に居を構え、働き、腰をすえて生活することと定義しておきます。

はっきりいいますが、生活という観点からすると沖縄は楽園ではありません。ここは勘違いしないでください。すばらしい観光地であることは確かですが、住めばウンザリする日常があることに変わりはありません。それを特に実感するのが職場です。

ウチナーンチュはモチベーションが低い、スキルが低い、仕事がいい加減、時間を守らない、納期を守らないなど、さまざまなウンザリを体験するでしょう。

しかし、これも裏を返せば、時間にあまりしばられない、細かいことにこだわらない、他人の責任を追及しないなどといった、よい点にもつながるのですから、これは県民性というか民族性というか、そんな観点から理解するようにしてください。郷に入りては郷にしたがえ、というあれですね。

問題は、郷に慣れきってしまうことです。そうなると、本土に戻ったときが大変。ウチナーンチュ気質が骨の髄まで染み込んだ人間がいきなり東京の企業に就職しても、簡単に適応できるわけがありません。つまり、最初から永住のつもりならともかく、戻る予定なら首まで浸からないほうがいいでしょう。目安としては2~3年です。このくらいいれば沖縄のよさもたっぷり味わえるし、本土に戻っても再起できます。しかしそれ以上いると再起不能になりかねません。

【Q】永住するつもりです

A 老後のこともよく考えて人生設計を。
特に田舎や離島だと、病院にかかるのに苦労することがあります。病気になっても必要な治療が受けられなければ大変。医療や介護のこと、家族と離れて暮らす場合など、老後に心細い思いをしないためにも、いつかは戻る可能性も考えた人生設計をおすすめします。

記事の著者紹介

よしだなおひと|沖縄暮らしのAtoZ

東京から1,600kmも離れた南の島。ネットなどのメディアから生活情報はいくらでも手に入るが、いろいろな人がいろいろなことを言っているため、かえって実態がわかりにくい面もある。沖縄在住で移住に関する著書も多いライ夕ーの吉田直人氏に質問をぶつけて、沖縄暮らしの「本当の姿」を教えてもらおう。

よしだなおひと
1962年、今帰仁村生まれ。
東京の出版社に勤務後フリーランスとなり、1994年に沖縄に戻る。
著書に「金なし、コネなし、沖縄暮らし!」 「豚の耳から離婚慰謝料まで値段でわかる沖縄庶民ライフ」「沖縄移住ガイド」(いずれもイカロス出版刊)等多数